■ 暁の方 ■
帰ってくれると信じていた。
もう一度逢いたかった。
今日も会えずに夜が明ける。
名前変換
零 |
「人は自然現象に打ち勝つ事などできない」 |
壱 |
「How much are you?」 |
弐 |
「どうして異国の人は、他人と近づきたがるのだろう」 |
参 |
「It's a good name」 |
肆 |
「二度とそいつの名前を口にするな」 |
伍 |
「I'm sorry having let you cry」 |
陸 |
「早く帰ろう」 |
漆 |
「気になるのは、彼の後ろに居る、彼」 |
捌 |
「異人さんってみんなああなのかな」 |
玖 |
「ああ、英語が話せたら」 |
拾 |
「日本語覚えられないって言うから」 |
拾壱 |
「何も出来なくなってしまったのに」 |
拾弐 |
「素敵でしょう。絶対似合うと思ったのよ」 |
拾参 |
「気付くのおせーよ」 |
拾肆 |
「・・・離しなさい」 |
拾伍 |
「返事を聞いていない」 |
拾陸 |
「このような時に言うのもどうかと思いますが」 |
拾漆 |
「・・・わかった。受け取っておこう」 |
拾捌 |
「そんなの、答えとして許されるわけがない」 |
拾玖 |
「あちらも家を潰したくないだろうからな」 |
弐拾 |
「でも東京と横浜、そんな遠くないし」 |
弐拾壱 |
「お嬢さん自ら迎えてくださるとは光栄ですね」 |
弐拾弐 |
「誰もそんなの教えてくれなかったから」 |
弐拾参 |
「彼女の着物の裾と袖が、また一段と大きく翻った」 |
弐拾肆 |
「彼は笑みを浮かべたままだった」 |
弐拾伍 |
「薬湯。一応飲んでおいた方が良いだろうから」 |
弐拾陸 |
「頼むからもっと笑えよ」 |
弐拾漆 |
「一層そう見えるのは気のせいではないと思う」 |
弐拾捌 |
「いえ、言われてるようなことは・・・」 |
弐拾玖 |
「まだ貴方みたいな人は珍しいのです」 |
参拾 |
「奥さん、随分遅いお帰りで」 |
参拾壱 |
「・・・何処だっていいでしょう」 |
参拾弐 |
「すみません、こんな遅くに」 |
参拾参 |
「呼び鈴押そうと思ったら聞こえたんです」 |
参拾肆 |
「ここは、彼の場所のはずなのに」 |
参拾伍 |
「まあ、そこそこ近くに行けば」 |
参拾陸 |
「聞こえるのは振り子の音だけ」 |
参拾漆 |
「・・・事情は存じております」 |
参拾捌 |
「随分直接的だったな」 |
参拾玖 |
「こんなとこで嘘なんかつくんじゃねーぞ」 |
肆拾 |
「次の曲は私がお相手してもらってもよろしいかね」 |
肆拾壱 |
「何だ、あそこにいたかったのか」 |
肆拾弐 |
「そうよ、見てわかるでしょう?」 |
肆拾参 |
「そういえば、最近妙に平和ですね」 |
肆拾肆 |
「随分なご挨拶ね」 |
肆拾伍 |
「ご用件は何かしら」 |
肆拾陸 |
「別に遊びに行くわけじゃないし・・・」 |
肆拾漆 |
「ならいーんだけど。あそこ。ちょっと開いてる」 |
肆拾捌 |
「待てるわけ・・・っ」 |
肆拾玖 |
「あー、ちゃんと生きてるから」 |
伍拾 |
「長い沈黙はどうしても何かを思い起こさせる」 |
伍拾壱 |
「わかると思うけど」 |
伍拾弐 |
「けれども、今度は何故?」 |
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